48.年末もやっぱりゴロゴロ…
タマの世界征服
 
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  48. 年末もやっぱりゴロゴロ…
 

庭に霜か降りている。本格的に寒い季節がやってきた。ネコ達は暖かく居心地の良い場所を見つけては丸くなっている。タエちゃんの家でもストーブの前で暖をとる。人も猫も一緒に…
「寒くなったからストーブの前から動かないわね。気持ちよさそうに寝てる。」

タエちゃんがタマをなでる。すると前足後ろ足を思い切り伸ばしてそのまま、又寝ている。

「タマ、シロちゃん達は小太郎のところかしらね?」

「ニャ~」

小声で鳴いた。一方隣の小太郎の家ではホットカーペットの上でネコ達はゴロゴロしていた。

「ハチ、僕がこれを投げるからとって来てね。」

小さなおてだまを投げた。それを見ていたキジコと白玉がお手玉に飛び付いた。一足遅くハチもとびつく。

「あ~あ、ハチ遅いんだよもう一度なげるね!」

また、ハチは出遅れてキジコにお手玉を横取りされた。小太郎はハチが大好きだ。決め手は頭に漢字の“八”を思わせるような模様だ。3匹の中で末っ子の男の子だ。元気で速い、ハチになる事をを小太郎は期待してる。

「もう一度投げるよ、ハチ!」

次は白玉が先に飛びついてキジコとじゃれている。ハチはやはり遅れて飛びつき白玉とキジコに飛び乗った。

「ハチは小さいから仕方ないのかな~」

小太郎はつぶやいた。

シロちゃんはその光景を見ながらウトウトしている。部屋にはクリスマスツリーが飾ってある。もうすぐ今年も終わる。子猫たちが元気で楽しく暮らせたらいいなと思うシロちゃんだった。

                        
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